鈴鹿サンデー第3戦 やっていいこと。だめなこと。
7月3日(金)から5日(日)にかけて
2020年シーズンの開幕戦
『鈴鹿サンデーロードレース第3戦』に参戦してきました。
例のごとく長文となりますので十分にお暇のある皆様は一読をお願いします。
今年から体制新たに
平成レーシング & Rise with Urbanism
としてナショナル(国内)ST600に参戦します。
昨年度壊したYZF-R6から新たにYZF-R6に乗り換えを行い準備をしてきました。
新型コロナウイルスの影響もあり第1戦、第2戦については中止。
この第3戦からの挑戦となります。
事前に与えてもらっていた課題をこなすために1週間仕事終わりの時間も使いながらレースの準備を行います。
こんなときでも知恵、力を貸してくれる仲間には本当に感謝しかありません。
そして迎えた金曜日。
搬入と、スポーツ走行、そして車両整備を行いました。
今回、土日は雨予報だったので、雨の場合も想定して準備を行いました。
土曜日は雨が降ったり、晴れ間が見えたり・・・
中途半端な天気の中でしたが、テスト項目を消化するために特別スポーツ走行を2本走行。
セットの違いが乗り味に大きく影響をすることを感じることができました。
雨の中での走行を行ったので、この日も気になるところはしっかりと車両整備を行います。
予選、決勝日の朝。この日も天気は不安定でした。
僕の参戦するナショナル(国内)ST600クラスの予選は8:50からの15分間。
ほとんどドライ路面でしたが、ところどころに雨が残っている中での予選です。
昨年度から課題としている「能動的にタイムを出す。」ことを課題に今回もいっちょ前に先頭に並んでコースイン。
2周のアタックをかけますが・・・昨年同様思うようにタイムがでません。
一度ピットに戻り、自分のすべきことを見直して、残り4分の所で再度アタック開始。
それでもしっかりとタイムを出せず・・・
タイム:56秒210
予選:14位
ん~・・・昨年度に記録した自分の持ちタイムから1秒近く落ちていて、しかも5列目からのスタートとなってしまいました。
まだまだ予選の走り方は進歩がありません。
嘆いていても仕方がないので、気持ちを切り替えて決勝への準備を行います。
今回サポートにきてくださったSS’MOCHIZUKAの持塚代表のアドバイスをもらいながら最後の詰めをします。
一つでも前に、一つでも上の順位でゴールしてポイントを獲得するために、
みんなが全力でサポートをしてくれました。
迎えた決勝。
スタートはいつも通り気持ちよく決まりましたが、ここからが昨年度参戦していたST600RクラスとナショナルST600クラスの違いを痛感しました。
スタートからの1コーナー、東コースを上っていく過程は、みんな引かない。
「ビビったら飲まれるぞ。とにかく喰らいつけ~。」
と言い聞かせながら走行しました。
1周目こそ11位で通過をしましたが、事前に準備していた戦略を冷静に実行し少しずつ順位を上げていきます。
残り4周くらいを残して8位。
あと2つポジションをあげれば入賞。
前は少し距離がありましたが、河田選手、荒金選手、大中選手の背中は見えていました。
「絶対獲る。必ず追いつく。」
ただ、時間が足りず、河田選手の背中をとらえるのが精いっぱい。
時間はない。どうする。残り2ラップを残したところくらいで逆バンク立ち上がりで1台の転倒車両が見えました。
このポイントで河田選手をパスしたかったので「これはまずいな」と思いながら最終ラップ。
なんとかイエローフラッグ区間までに勝負をつけたかったのですが、案の定パスすることはできず。
「もう行くしかない。ここまで来て、抜けないのは嫌だ。」
ここで熱くなってしまったのが間違いでしたが、その時にはこの重大な選択ミスに気付くこともできませんでした。
イエローフラッグ区間の終わりの位置を確認したつもりで7位の河田選手をパス。
そしてチェッカー。
とりあえず、順位をいくつか上げてゴールを迎えましたが、すぐに本部からの呼び出しを受け、
『イエローフラッグ無視』
のペナルティを受けました。
本当に情けない話ですが、この時にオフィシャルの方とお話をさせていただいて初めて
僕の判断が、周りのライダーの皆様を物凄く危険な状態にしていたことを理解しました。
ペナルティの内容としては『15秒のタイム加算。』
順位は当然下がり、7位から16位へ。
タイム:55秒415
順位:16位
僕自身の間違った判断が
周りのライダーの皆様を危険にさらしてしまったこと
全力で闘うサポートをしてくれた仲間たちの努力をすべて無駄にしてしまったこと
を感じました。
一瞬の判断が、命を落とすことにも繋がりかねないモータースポーツの中で
僕は一つの絶対してはしてはいけないことをしてしまいました。
このことを胸に刻み、しっかりと反省し、今後の僕自身の、またチームで行うレース活動に
活かしていかなければいけないと思っています。
次戦は9月20日開催の鈴鹿サンデーの第4戦です。
第4戦も再び東コースでの開催になります。
次戦こそは54秒台での走行ができるように、結果を残せるように精いっぱい頑張ります。
皆さんの応援が本当に僕には力になっています。よろしくお願いいたします。
☆special thanks☆
・Above Original
・POi DESIGNS -PROTECTION ON IMPACT-
・Matsunaga Weldings
・STAR☆CLUB
個人サポート:高光様/二瓶様/窪様/中峯様/湯浅様/本間様/山中様/茂城様/田中様/古野様
写真提供:Nozaフォト/ぱぱさん/tomoさん/チームのみんな
平成レーシング
代表 片岡亮太