2021年の顛末
ご無沙汰しております。
平成レーシングの片岡です。
しばらくホームページについては更新することが出来ず、
ホームページで近況を知ってくれている方々にはご心配とご迷惑をおかけしました。
現地で出会っていたり、SNS等での情報からご存知の方もいらっしゃると思いますが
改めてホームページ上でもご報告させていただかなければならないと思い文章を作成しています。
例の如く長い文章になると思いますので、閲覧注意でお願いします。
私、片岡亮太は、令和3年6月5日開催の鈴鹿FUN&RUN!に参加中に転倒をしてしまい、
左手薬指と、小指を粉砕骨折、解放骨折してしまいました。
薬指につきましては、第二関節が粉々に砕けてしまい、修復不可能との宣告をされました。
その後、主治医の先生のご協力もあり、
日本ではあまり前例のない足の関節の移植という手術を施術していただきました。
関節と共に、神経も、腱も失ってしまい、未だに自由に動かない指ですが、
現在は療養とリハビリを継続しています。
全治の予定は10~12か月といわれており、
未だに粉砕した小指、足の指の関節を移植した薬指、そして骨盤を移植した足の人差し指は
ボルトやピン、プレートでなんとか止まっている状態で、
なかなか骨の再生には至っていません。
ここまで沢山の方々に応援やサポートをしていただき、
また、沢山の仲間に支えてもらい、ここまで来ましたが、
一旦、前戦から引く決断をしました。
本来であれば、甘っちょろい考えかもしれません。
骨折しても、指がちぎれてもすぐに処置をし、完治を待たず闘っているライダーの方も沢山いらっしゃると思います。
今まで応援してくださってきた人たちの顔を思い浮かべると
情けなく、悔しい気持ちになります。
ですが、これも運命だ。と思い、この療養の期間をしっかり活かせるように生活していきたいと思いました。
今、沢山の方の気持ちや期待を裏切り、損失を与えてしまっていることと思います。
そのことは悔やんでも悔やみきれません。
ですが、今回は幸いにも生きています。
死んでしまうような転倒ではありませんでしたが、
実際はどうなっていたかわかりません。
現状、小指と薬指、足の自由は足りませんが、
生きていて、諦めない限り、沢山のマイナス分を取り返すチャンスはある。と言い聞かせて、
今は僕自身の身体を完治させることを優先させてください。
ですが、今回の転倒や、この怪我を通じて、
改めて、僕はバイクやレースが好きで、そこから離れたくないんだな。
という思いを実感することが出来ました。
この時間は、今まで一番近くで僕を支えてくれたチームメイトたちが
より頑張れるようにバックアップに努めていくとともに、
僕自身が沢山勉強して、もっとバイクのことを知れるようにできればと思っています。
少しの間、僕はバイクに乗ることも、レースに出場することもできませんが
平成レーシングの一員として、バイクと関わり
必ずまた、帰ってきたいと思っています。
もし僕がまた、現場にライダーとして戻ることが出来た暁には
変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。
上の世界で闘う皆様を少しでも追いかけられるようにできることからこつこつと頑張っていきます。
平成レーシング 代表 片岡亮太
☆トップ画像のイラストはTwitterで良くしていただいている「や~まだ」さんから頂きました。僕このヘルメットで数戦しか走れてないのに本当にありがとうございます。☆