2018.12.9 最終戦 決勝

本日は鈴鹿サンデー決勝です。昨日から比べると朝の冷え込みは少しマシかな。と言っても風は非常に冷たくバイクに乗るに適した気候ではないことは誰がみても明白です。

ST600Rクラスのレースは13時30分ころからスタート予定です。ここまできたら持っている力を発揮して悔いのないレースにするだけ。目標は15位以内。予選は23番手からのスタートですが決して無理なものではないと思います。

ST600Rクラスの前にはナショナルクラスのJSB1000の決勝が開催されます。その時に天気に異変が出ました。東コースの途中から雨・・・

今思えばここで色々迷ってしまったのが運の尽きでした。

雨が降ったとはいえそこまで強くもなく,止むことは容易に予想できたはずが,サイティングラップ開始20分前にレインタイヤへの交換を断行。チームスタッフには本当にバタバタ頑張ってもらいました。しかし時間との戦いや慣れない複数人での作業から,サイティングラップには間に合わず。だけどみんなの力のお陰でなんとか押し出しでグリッドに着くことができました。

2周のウォームアップ開始。この瞬間に正直自分の下した判断が間違っていることに気づきました。雨が・・・弱い。雲が・・・割れていく。あっという間のウォームアップが終わり整列。スタートはなんとか2列,6台くらいは抜いて前に飛び出したい。そう思ってシグナルを見ます。すでにウェット宣言はされていたので決勝は2周減算で8周・・・

ブラックアウト

決してスタートは悪くなかったと思いますが,明らかにタイヤがパワーに負けていることがわかりました。いくら路面温度が低いとはいえドライ路面で,中古のレインタイヤではまともに走れるとは思っていませんでした。がその認識すら甘いことに気づきました。

各コーナーアクセルを開けていくとフロントが大きく振られる。不安なグリップ感。それでもみんなが必死で繋いでくれた決勝レース。絶対乾燥する。そんなことが頭をよぎっている間に1周目が終わりサインボードを見ると「24位」

順位さがっとるやないかーい!!

こりゃいかんと思い,とにかく前に見えるバイクを一台ずつ抜いていくことに集中。不安なグリップ感の中探りながら,でも自分なりにプッシュして走ります。

見覚えのある背中。同じ職場の瀬川さん。グリッドはもっと前だったはず。瀬川さんもレイン選択したんだ。ここが戦えるチャンス。なんとか追いつきたい!!

そう思って少しずつペースアップ。23位,22位,21位・・・

終盤に近づくも差は広がらず縮まらず。

前に瀬川さん含めて3,4台。

2台はバックストレートで,そして瀬川さん含めて2台をシケインで勝負したいと思いファイナルラップ。

ペースを上げるもなかなか差がつまらない。でも絶対前のグループはペースが落ちているはず。最後まで投げない。

バックストレート。僕の車両の見せ場。目一杯全開。差が詰まる。

130R。一気に背中が近づいてきた。いける・・・いける・・・

シケイン侵入。前のグループが3台ワイドに広がって侵入。今の僕の実力ではここで破綻させずに突っ込むスペースは見つからない。終わったか~・・・いや,ここを綺麗にクリアして,最終コーナーからフィニッシュラインまでの加速区間で勝負!!

ボロボロのリアタイヤに荷重を乗せ全開で最終コーナーへトライ・・・

もうちょい・・・もうちょい・・・

そのもうちょいが非常に遠かったです。目の前に,もう手を伸ばせば届くんじゃないかと思うくらい近く。でも確実に僕より前でゴールしている4台の車両・・・

もうめちゃくちゃ悔しかったです。だけどこれがレース。自分の今の実力です。

しかし蓋をあけると結果は19位/30台中でした。

目標の15位にはあと4台叶わず・・・

しかし,今回の経験はチームにとっても,僕自身にとってもすごくいい経験になりました。最終ラップの追い上げをあと2周前からできていれば結果は大きく異なっていたともいます。

ただ,このような難しいコンディションの中,破綻させずに完走できたことはいい経験できたともいます。とはいえまだまだ反省点ばかりが残るレースでしたが,来年につなげていきたいと思います。

NGK杯決勝 オンボード動画

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