2018鈴鹿8耐手伝い

 

今年の夏は熱かったです。

Trans Map Racing with ACE CAFE

にてチームスタッフとして参加をさせていただく機会を得ました。

始まりは昨年の鈴鹿FUN&RUN

僕のデビュー戦にSTAR CLUBの面々が応援に来てくれたところからでした。

拓也を見た親父や当時ライダーだった西田さんが

「彼はメカニックのセンスあるね」

と気にいったことから

「8耐勉強しに行く気はないかな」

と半ば思いつきからスタートしました。

そこから海野さん,オーナーの木佐森さんとコンタクトを取り

まずは拓也がチームに合流

トライアウトや合同テストに参加し,修行に励んでくれました。

そして本戦間際になり

高光も何か勉強に行きたいと希望をしてくれたこと,

僕は海野さんから有無を言わさず呼び出されてしまったことから

急遽ウィークの土日から参加させていただくことに・・・

 

参加する限りは何か得て帰ろうと心に決め,

すべき仕事をこなすとともに,チャンスがあれば色んな方からお話を聞くことができ,

当初思っていた以上に得るものの大きい週末になりました。

チームとして,

拓也はもうすっかりTrans Map Racingに馴染み,今まで見たことのない真剣な姿を見せてくれました。

本番は立派にフロントタイヤ交換&メカニックを務め上げてくれました。

世界選手権のバカみたいにプレッシャーの掛かる舞台で

立派にピット作業をこなす姿を見て感動しました。

どうやらウィーク中含め帰宅時間は午前様は当たり前だったようで,

珍しく疲れと安堵感の混じる表情をしていましたが,

今回の経験を経て本当に大きく頼もしく成長してくれたなと感じました。

かっこいい姿を見れて嬉しかったです。

高光は本番にタイムキーパーを務めてくれました。

これ当初は僕がする予定の仕事でしたが

海野さんは賢明な判断をされたなぁと思いました。

これ僕がしていたら絶対ミスする仕事でした。

黙々と8時間,気を休める時間も一切なし

職人気質の高光だからやりきれた仕事だと思います。

彼の言う

「時計とともに過ごした8時間」

は本当にその通りだったと思います。

そして僕はというと・・・

基本的に何もしない仕事

「消化器マン」

をさせていただきました。

耐火服に,耐火マスク,ゴーグル,手袋,シューズ・・・

側からみたら全く誰かわからなかったと思います。

ただ,ピット作業や小澤監督,海野さんの作戦のやり取りや

ライダーとヘルパーさんのやり取り

メカニック同士の会話を間近で聞き,感じることができたのは本当にいい経験でした。

レース本編については,

正直所詮スポットでお手伝いをさせていただいた程度では,

何も語れることはありません。

逆に言うとそれほど8時間耐久を戦うチームには「重み」を感じたということです。

僕から見ればライダーの大石さん,行村くんの頑張りを評価するなんてとてもとても・・・

ただ2人の姿勢からは僕が学ばなければならない姿勢や走りを受け止めきれないほど与えてもらいました。

オーナーの木佐森さんは残念ながら今回アホンダラなジョナサン=レイのせいで予選落ちとなってしまいましたが,その悔しさや罪悪感を押さえ込みながらチームオーナーとして動かれている姿からもチームオーナーとして大切な姿勢や周りへの配慮を学ばせていただきました。

何気にトライアウト,そして前日,当日とまだ3日間のお付き合いでしたが一番お話をさせていただけたのは小澤監督ではないでしょうか。

おそらく僕が考えるよりずっと偉大な方だとは思いますが,

僕の考えることを本当に馬鹿にせず聞き流さず,

一言一言一生懸命聞き,それに対して一生懸命アドバイスをいただくことができました。

本戦から一夜明けた日には,厳しいお言葉もいただきましたが

ある意味僕のことを少し認めてくださったんだろうなと,それ故の叱咤激励なんだろうなと思い嬉しかったです。

ライダーとしての考え方,取り組み方について

チーム代表としての考え方や立ち振る舞いについて

僕に足りないことや進むべき方向について

本当に真剣に話しをしてくださったことに感動しましたし,身が震える思いで話を聞かせていただきました。

Facebookの投稿の中でも触れましたが,

スタート前のグリッドで車両に語りかける姿は,

レーシングメカニックの真髄というか

本当に生き物と話しているように見え,本当に痺れました

正直文章で紹介していくにはあまりにも時間がかかりすぎるのでこの辺で割愛しておきますが,

ここに書く以外にもそれぞれが本当に貴重な経験,貴重な出会いを今回与えていただきました。

普通に生活をしていたらもちろんのこと,

望んでもなかなか立ち入ることのできないエリアを垣間見せてくれた

木佐森さん,海野さんにはチーム一同本当に感謝してもしきれません。

この出会いを大切にし,得たものを自分たちでしっかり生かすことのできるように

これからも進化し続けていきたいと強く感じました。

 

僕の中で目標にしているチームという集団の一つに

今回新たにTrans Map Racing with ACE CAFEが刻まれました。

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